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すべての人をつつみこめる社会へ〜英国パラリンピアンからのメッセージ「共生社会について考える」オンラインセミナーを視聴して


去る3月19日、ブリティッシュ・カウンシル協力のもと、英国のパラリンピアン、スージー・ロジャースさんに生出演いただき、共生社会について考えるオンラインセミナーが実現しました。セミナーにご参加いただいたジュニア記者さんに、今回のセミナーについてレポートをしていただきましたので、ぜひご覧ください。

英国のパラリンピック金メダリストのスージー・ロジャースさんの「共生社会について考える」をテーマにしたオンラインセミナーに参加しました。1時間ほどの短い間でしたが、幅広い分野のお話を聞くことができ、貴重な体験でした。
スージー・ロジャースさんは、バタフライと自由型を得意とする水泳選手でした。ロンドン五輪では3部門で銅メダルを獲得し、次のリオ五輪では金メダルを獲得し、銅メダルも2つ獲得するという華々しい功績をもつ人です。引退されてからは、「インクルージョン」についてグローバルに講演を行い、ブリティッシュ・カウンシルの障がい者諮問委員会のメンバーとしてや、障がいのある人をサポートする活動を行なっているそう。水泳選手として海洋生物や地球の生態系を守る活動も行なっているとのことでした。

「インクルージョン」とは、障がいのあるすべての人が教育、雇用、余暇、社会などあらゆる分野に参加することを確保し、そのために必要なサポートや体制を提供するという理念で、障がいのあるひと、ないひとも共生し、つつみ込んでいくという考え方です。ロジャーズさんは、セミナーの中でこれをよく口に出していました。障がいのある人だけを特別扱いするのではなく、怪我をしている人や体調の悪い人、高齢の方や小さいこども、妊婦さんも、そして私たちのためにもできるだけバリアを減らしていくべきだと思いました。

また、物や施設のバリアフリーだけでなく、心のバリアフリーも大切だと言っていました。心のバリアフリーを進めていくためには、多くの障がい者の人を知る機会が大切です。すると、パラリンピックで見ることができる、かっこいい選手たちは、私たちが障がい者のことを知る最初のきっかけになりうるのではないでしょうか。いろんな人が集まって協力するパラリンピックを理想の形(ロールモデル)とし、日常生活に役立てて欲しいと、ロジャーズさんはメッセージをくれました。

私は2020東京パラリンピックのボランティア資格が残念ながらありませんが、機会があったらパラリンピックのボランティアに参加したいと強く思いました。(橋本みなみ)

ジュニア記者から質問することができました。(広瀬文香)

Q.パラリンピック選手になったきっかけはなんですか?

A.私はパラリンピックの大会をよく見ていました。見る中で、すばらしいチャンスがあるのだということを感じていました。そして、ロンドンで開かれることになって、自分の国でやるなら、大会に出たいと思いました。そのために大会にでるために、とにかく一生懸命練習しました。

Q.金メダルを取るために工夫した事はなんですか?
また、金メダルを取るために苦労した事を教えてください。

A.怪我や病気が多く、それを克服していくことがたいへんでした。トレーニングをはげしくすると順調に練習していたと思ったら、急に病気になったりして、一貫して練習できないということは苦しかったです。大会と大会の間の4年間に実績を残すためにできることはすべてやったと言えると思います。そんな中、心の支えだったのは家族です。家族はどんなときも応援してくれました。自分ひとりではない、チームで戦っているという気持ちがいつもありました。そして、コーチやスタッフのサポートがあったからこそです。

今まで僕は、障がいのある方に出会ったとき、どう対応すればいいかをむずかしく考えすぎていたと気がつきました。どうやって対応すればいいかを考え過ぎていたために、距離を置いてしまっていた。

今回、スージー・ロジャースさんが話していたことでいちばん印象に残った言葉があります。「障がい者の障がいに目を向けるのではなく、その人自身に目を向けて接してほしい」という言葉です。このことを聞いて、これからはもっと障がいのある者の方々に、気軽に接していこうと思いました。差別や偏見のない社会になっていけるように、僕もできることを努力したいと思いました。(長谷川 路彰)