GO GBコラム

事前キャンプを知ろう

横浜で英国を感じるお散歩コースガイド(関内〜元町編)

英国代表チーム事前キャンプ地でもある横浜市は、歴史を振り返ると、幕末期の開港前後から英国との関係がありました。
これを機に、横浜の街をお散歩しながら、英国と日本の交流歴史を知ってみるのはいかがでしょうか。
そこで今回は、GOGBコラム編集部がオススメする、横浜の中でも関内から元町をルートとした、横浜で英国を感じるお散歩コースガイドをご紹介します。

日本大通り

まずは、関内エリアにある日本大通りからスタートです。この付近は、1866年の大火で日本人の居住地だけでなく外国人の居留地も大きな被害を受けたことから、近代的な道路の整備、防火対策などが急がれていました。そこで、横浜公園も手がける英国の設計士、リチャード・ブラントンの設計により、日本初の西洋式道路が建設されたのです。
通りの一角にはブラントンの胸像があります。

また、通りに埋め込まれたタイルは横浜の開港の歴史を伺い知ることができます。

神奈川県庁や横浜開港資料館、横浜地方・簡易裁判所などの建物が並び横浜港へと続くこの通りは、秋はイチョウ並木が美しく、冬はイルミネーションに彩られ、季節によって異なる景観が楽しめます。道幅も広くゆとりがあり、自分が英国映画のワンシーンにいるような気分に浸ることもできますよ。

【日本大通り】
住所:神奈川県横浜市日本大通
最寄駅:みなとみらい線日本大通り駅徒歩1分・JR関内駅徒歩15分

横浜開港資料館

横浜開港資料館は新館、旧館の二つの建物からなり、海岸通りに面した新館と、中庭を挟んで小ぶりな旧館が建っています。 旧館は元々英国総領事館として建設されました。英国工部省の設計、資材は全て英国から運んだこだわりの建物で、外観、内観から英国の雰囲気を感じることができます。館内は、港町として発展した横浜港の歴史が、写真や当時の新聞、模型など用いて分かりやすく展示されていますので、お子様でも歴史を楽しく学ぶことができます。
中庭には開港資料館のシンボル、たまくすの木が植えられています。

江戸時代からこの場所に根付き、開港の歴史を見届けてきたのだなあと思うと、立ちそびえる木の貫禄を感じます。

【横浜開港資料館】
神奈川県横浜市中区日本大通3
TEL:045(201)2100
開館時間:午前9時30分〜午後5時まで
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始、ほか
最寄駅:みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口から徒歩2分・JR関内駅から徒歩15分
URL:http://www.kaikou.city.yokohama.jp/index.htm

カフェ:オージャルダンドゥペリー

横浜開港資料館の一角にあるカフェ「オージャルダンドゥペリー」は、元は旧英国総領事館の守備室として使われていました。カフェに面している「横浜開港広場」は日米和親条約が調印された場所でもあり、港町の歴史を感じながらのんびりお茶休憩するのも良いですね。

【オージャルダンドゥペリー】
神奈川県横浜市中区日本大通3 横浜開港資料館
TEL:045-662-8345
営業時間【火〜金】8:00~17:00 【土・日・祝】8:00~18:00
定休日:月、年末年始、その他

シルクセンター(シルク博物館)

1859年の開港以降、横浜港には多くの外国人商社が社屋を構えました。
シルクセンターは、元は開港当初に生糸貿易などを行なった英国の大きな総合商社ジャーディン・マセソン商会横浜支店(英国一番地)があった場所です。

シルクセンター内には「シルク博物館」があります。

シルク博物館は横浜開港百年記念事業として1959年に開設されました。横浜港の発展に貢献したシルクの歴史だけでなく、ワークショップや、ミュージアムショップでシルク製品を探すなど、見て触れて楽しめます。

横浜港を一望できる見晴らしの良さも、お散歩のオススメポイントです。

【シルク博物館】
神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階
TEL:045-641-0841
開館時間:9:30〜17:00(入館:16:30まで)
最寄駅:みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口から徒歩3分・JR関内駅から徒歩15分
URL: http://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/

日本郵船氷川丸(山下公園)

シルクセンターから横浜港沿いを歩いていくと山下公園があります。ここは関東大震災後のがれきを埋め立てて作った公園です。
 
その山下公園沿いの横浜港に浮かぶ氷川丸は、かつては『北太平洋の女王』と呼ばれた貨客船で、山下公園前に係留されています。
1930(昭和5)年、アメリカ・シアトルとの航路用に建造された氷川丸は、太平洋戦争前には英国出身の喜劇王チャップリンや、秩父宮ご夫妻が英国国王ジョージ六世の戴冠式から帰国される際に乗船されるなど、大活躍しました。
役目を終えた氷川丸は、今でも港町横浜で国の重要文化財として、当時の面影を濃く残しています。船内を見学しながら、当時の華やかな船旅に想いを馳せて港を見渡すのも感慨深いですね。

【日本郵船氷川丸】
神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
TEL:045-641-4362
最寄駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」4番出口徒歩3分 ・JR根岸線「石川町駅」または「関内駅」徒歩15分
URL:https://www.nyk.com/rekishi/

横浜イギリス館

山下公園を過ぎ、元町方面に進むと港の見える丘公園に隣接する横浜イギリス館があります。英国総領事が当時家族と住んでいた英国総領事公邸です。

玄関脇の王冠入り銘板や正面脇の銅板が、この建物が由緒正しいものであることを証明しています。また正門左手の小さな門は使用人たちの出入り口であり、英国の階級社会の歴史を垣間見ることもできます。館内に入ると、白亜の外装と調度品や内装から当時の暮らしを伺うことができ、当時の英国にタイムスリップしたような気分になります。

【横浜イギリス館】
神奈川県横浜市中区山手町115-3
TEL:045-623-7812
最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩8分
URL:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/

横浜山手聖公会

横浜山手聖公会は、英国国教会の流れをくむ日本聖公会の教会堂です。外形は大谷石を使い、中世英国のノルマン様式の聖堂をもつ、横浜山手地区のランドマーク的存在です。
実は現在の建物は三代目。現在の場所に建てられたのは二代目でしたが、関東大震災で崩壊。その後仮設聖堂を経て現在の建物になりました。この辺りでは一際大きく重厚感のあるこの建物は、当時から人々の信仰を支え続けた歴史が感じられます。

【横浜山手聖公会】
神奈川県横浜市中区山手町235
TEL:045-264-8156
最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩7分
URL:http://anglican.jp/app-def/S-102/yamate/

横浜外国人墓地

ここにはたくさんの日本で亡くなった外国人が埋葬されていますが、中には第一次世界大戦時に日本から戦地に行き亡くなった英国人など、多くの英国人が埋葬されています。また、墓地に隣接して横浜外国人墓地資料館があります。

幕末からの歴史はもちろん、明治時代に、日本の近代化に貢献してきた英国人の技術師や、著名人の墓所であることも、解説と写真で知ることができますので、歴史好きな方には特にオススメなスポットです。

【横浜外国人墓地・横浜外国人墓地資料館】
神奈川県横浜市中区山手町96
開館時間:10時〜17時
休館日:月曜日
最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩3分
URL:http://www.yfgc-japan.com/index.html

横浜元町ショッピングストリート

横浜外国人墓地から元町・中華街駅方面に坂を下ると、横浜元町ショッピングストリートが広がります。横浜開港当時、山下町の外国人居留地と、山手地区の居留地を結ぶ場所に外国人向けの店が集まったことで発展した商店街です。当時としては珍しく、店が海外の名店から直輸入できるように各国の商店街と姉妹提携を結びました。英国ロンドンのストランドストリートとは他の5つの商店街と共に昭和42年に姉妹提携を結び、街を発展させてきました。上質な陶器やアンティーク輸入雑貨店なども並び、見ているだけでも買い物心が擽られます。通り各所にベンチが設けられているので、街をのんびり見渡しながら休憩するのも良いですね。

【横浜元町ショッピングストリート】
みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩0分

ウチキパン

最後にご紹介するのは、元町商店街の中にある明治21年から愛される老舗ベーカリー「ウチキパン」。
中でも創業以来100年以上作り続けられる英国スタイルの山型食パン「イングランド」が有名。

他にもフランスパンやドーナツ、あんぱんなど、パンの種類が豊富ですので、翌日の朝食用におみやげパンはいかがでしょうか。

【ウチキパン】
横浜市中区元町1-50
TEL:045-641-1161
最寄駅:みなとみらい線 元町・中華街駅徒歩2分
定休日:毎週月曜日

横浜で英国を感じるお散歩コースガイドはいかがでしたでしょうか。
英国代表チーム事前キャンプ地となる横浜市が、幕末時代の横浜港開港から、明治時代の近代化まで、歴史の至るところで英国との交流があることを散策を通して知ることでき、より英国が身近に感じられました。歴史を知るだけでなく、横浜の異国情緒溢れる景色も楽しめますので、ぜひこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。

取材:GOGBコラム担当ライター:平尾美絵
撮影:GOGBコラム担当カメラマン:末吉理